今回はノバク・ジョコビッチについて
これまでのキャリアとトピックスを見ていきたいと思います。
2021年は、四大大会であるグランドスラムの3つで優勝するという圧倒的な強さを見せてくれました。年間グランドスラムがかかった全米オープンでは、惜しくも次世代のエース筆頭メドベージェフに敗れましたが、テニス界を多いに沸かせてくれたと思います。
そこで今回は、
- ジョコビッチの特徴
- プレースタイル
- 使用アイテム
を中心に様々な観点から見ていきたいと思います。
それではいきましょう。
ノバク・ジョコビッチ(Novak Djokovic)
Embed from Getty Images生年月日 | 1987年5月22日生まれ |
身長 | 188㎝ |
体重 | 77㎏ |
国籍 | セルビア |
利き腕 | 右(両手打ちバックハンド) |
プロ転向 | 2003年 |
自己最高ランキング | シングルス1位(在位期間歴代最長) |
通算タイトル数 | 86(2021.11.12現在) |
グランドスラムタイトル数 | 20(全豪9回、全仏2回、全英6回、全米3回) |
ジョコビッチの特徴
- フェデラー&ナダルの2強時代を終わらせた、史上最“強”プレイヤー
- 食事療法を取り入れ覚醒
- テニス界随一のファンサービス
大きく述べるとジョコビッチの特徴はこの3点です。プレースタイルについては後述します。
フェデラー&ナダルの2強時代を終わらせた、史上最強プレイヤー
ジョコビッチがプロ転向した2003年はまさにフェデラー&ナダルがテニス界を席巻していたときです。
ジョコビッチも2人の壁に幾度となく阻まれてきましたが、今ではその2人とならぶグランドスラム優勝回数、歴代最長の世界一位在位記録を持つほどに強くなりました。
さらにグランドスラム大会をすべて制するとグランドスラム達成となりますが、ダブルグランドスラム(4大大会を2回ずつ優勝)を達成した初めてのプレイヤーでもあります。さらに、『ビッグタイトル』と言われるマスターズ1000以上の大会のタイトル数も37で最多となりました。
このように、すべての分野で歴代最高クラスの実績を出しており、名実ともにNo.1プレイヤーとなっています。
食事療法を取り入れ覚醒
ジョコビッチは2008年に初めて全豪オープンでグランドスラム優勝を果たしましたが、その後はしばらくフェデラーとナダルの壁に阻まれ続けました。そんなジョコビッチの覚醒のきっかけとなったのが『食事療法』です。
取り入れたのは『グルテンフリー』です。試合の途中に呼吸が整いづらくなったり、パフォーマンスが安定しなかったのはグルテンアレルギーだったからのようです。(厳密にいうと、小麦と乳製品に不耐性だった。)
詳しくはこちらの本で語られています。
このグルテンフリーによって、2011年には世界一となり、2016年にはキャリグランドスラムを達成するなど、現在までの圧倒的な実績を築き上げました。
テニス界随一のファンサービス
またジョコビッチといえばファンサービスも魅力です。雨天での中断中にボールボーイとドリンクを交わしたり、他の選手たちのモノマネをしたりといった側面もあります。
試合中、時より熱くなってしまうこともありますが、間違いなく素晴らしい人だと私は思っています。
プレースタイル
Embed from Getty Imagesさあここからはジョコビッチのプレースタイルについて見ていきます。
ジョコビッチの特徴を大きくまとめると3つです。
- 全てにおいて能力が高い超万能なプレーヤー
- 圧倒的なコートカバーリング
- 大事なポイントでの異常な強さ
全てにおいて能力が高い超万能なプレーヤー
ジョコビッチのテニスは一言で言うと『安定感』です。
派手さはそこまでないですが、永遠にラリーをしていそうなほどショット1つ1つが正確です。フォア、バック、ネットプレー、サーブ、コートカバーの全てがトップレベルなため、それはもう世界一になりますわ、って感じ。
特筆すべきショットは、リターンとバックハンドです。ジョコビッチのリターンは正確かつリターンゲームでも主導権が握れるのが強みです。ジョコビッチの実践しているリターンのコツはこちらで解説しています。
また、バックハンドはジョコビッチを象徴するショットの1つだと思います。フェデラーやナダルはフォアとバックの差が大きいですが、ジョコビッチはどちらも高い攻撃力を誇るというが強さのポイントですね。
圧倒的なコートカバーリング
Embed from Getty Imagesジョコビッチは持ち前の柔軟性を生かし、コートカバーリングがとても広いのも特徴です。
しかもただ返すだけでなく、コートの外には知らされてもハードヒットができるため、相手選手はポイントが決まる最後まで安心できません。
次第に相手はもっと厳しいコースへ打とうとして無理をさせられてしまうのも、よくみる光景です。私レベルでも『1級でも多く相手コートへ返す』精神は常に持ちたいなと再認識させられます。
得意なサーフェスは実績からしても恐らくハードコートですが、クレーや芝でもコートカバーリングは健在です。詳しくは下記の動画もご覧ください。
大事なポイントでの異常な強さ
Embed from Getty Imagesジョコビッチの勝負どころの強さは半端じゃありません。
テニスでは試合の流れを左右する重要なポイントがあります。普段よりも緊張感が増し、トッププロでさえ“チキってしまう(緊張で縮こまる)”のは珍しいことではありません。
ですが、ジョコビッチはそんな重要な局面になればなるほどレベルの高いプレーを発揮します。
有名なのは、2011年全米オープンのフェデラーとの準決勝ファイナルセット、フェデラーのマッチポイントでとんでもないリターンエースを放ち、そこから試合をひっくり返して決勝に進出し、そのまま初優勝を果たしました。
天性のものなのでしょうか、その勝負強さは見習いたいものです。
以下の動画でそのマッチポイントから視聴できます。
使用アイテム
ここからはジョコビッチが使用している各アイテムを紹介していきます。
ラケット:グラフィン360+ SPEED PRO BLACK
ストリング:Babolat VS Team Natural Gut 125(縦)×アルパワー125
グリップ:ウィルソン プロオーバーグリップ
シューズ:アシックス COURT FF Novak Djokovic
こちらがオールコート(ハードコート用)です。
こちらがオムニ・クレー用です。
ウェア
ドリンク:ピンクイオン
※ジョコビッチは独自の配合で調合したオリジナルドリンクを飲んでいますので、ピンクイオンはそのうちの一部です。
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